6月 192015
 2015-06-19T01:09:11+00:00

どうもご無沙汰です。またまた前回のエントリから3か月くらい経ってますね…。「1か月も空いてしまって~」とか言ってた頃が懐かしいですね…。まあ、こんなもんですよね…お別れでやたら寂しがって潤んだ目で相手を見つめて遠くから手を振って、まあ、それがピークで、あとは醒める一方ですよ。お手紙だって張り切って何枚も書いてるのは最初だけで、じきにネタも無くなって面倒にもなって1か月2か月半年1年と空いて気が付けば思い出にアーカイブされて引っ張り出すのすら億劫になって朽ちてゆくだけ…。

箪笥の肥やしになるというのは、朽ちるから肥やしになるんだな…。でも、肥やしになるのなら、それはそれで悪くはないのかもしれない。今までに溜め込んだこんなつまんない記事でも、たまたま検索してきた人の役に立つってこともあるかもしれない。それはつまりインターネットの肥やしみたいなもんで、そこから新たなコンテンツが芽吹いてくれれば、こんなにうれしいことはありません。嗚呼、それは時の流れを隔てて私とあなたがつながった瞬間。

SNSで刹那のつながりに夢中になるのもいいでしょう。でも、ほら、ご覧なさい。開闢以来先人の遺してきた書物、アート、いや、骨やDNAの断片ですら、現代に生きる私たちに語りかけてくるじゃありませんか。

日々の何気ないつぶやきもひょっとしたら何百年後の人類の心を打つかもしれない…。

そんなすばらしいtwitterのがっかりなところ。それは、非常にしばしば、ユーザーに不必要なものを押し付けてくることです。

 

つい最近も「こちらもおすすめです」などといって精度の低いリコメンドを個別ツイートページにくっつけてきました。

ジョブズなら何というでしょうか。

あの、洗練を愛したジョブズなら何というでしょうか。

 

「やれやれ」

彼はこうつぶやくといつものように顎をしゃくってエンジニアに指図しました。

「こいつを消してくれ」

「へ、へい!」

私は、体中から汗を染みださせながらモニタを凝視し、大慌てで以前作った「ストイック・ツイッター」にコードを書き足しました。

 

―というわけで、「こちらもおすすめです」がうざすぎて我慢ならなかったので、消えていただくことにしました。
↓ こちら(当ブログ過去記事)をご参照ください。
ツイッターのフォロー・フォロワー・ツイート数を非表示にする
(※ついでに「こちらもおすすめです」も「トレンド」も「おすすめユーザー」も消します)

 

 

「ででででできました」

「ご苦労。……んん?」

「!?」

「…こいつはSafariに対応してないね」

「はッ!!!」

「まずは君に消えてもらおうか」

 

 

(おしまい)

12月 072014
 2014-12-07T02:44:11+00:00

飼い猫

【写真:飼い猫(2013)】

こんばんは。なんか気が向いたんで。

完全室内飼いの動物って監禁されてるよなーとか自分は死んでもああいう生涯だけは御免だとか思うものの当の本人は馬鹿だからアーこりゃ楽でええわいとかかもなのだけど、しばしば外を眺める間は自由とかそれに近い何かが頭をよぎることももしやあるのでは、とか思いもする寒い寒い年の瀬です。屋根と壁があるというのは本当にありがたいことです。しかしながらそれも自由に外の空気を吸えるからで、まあどっちも必要ですよ。たぶん。

そういえばどっかの店の前でで魚がぐるぐるいけすの中を回遊してました。悲しい性ではありますが、彼は彼なりに疑問に感じているはずです。あれ、おかしいな、いやにサイクルが短すぎやしないか。はッ俺たちは同じところをぐるぐる回っているだけなのでは…いやそれは生まれた時からそうだが何というか…でかい奴に襲われることもないし非常に穏やかな毎日ではあるが…あッ、あいつ何かにすくわれて空の彼方へ消えていった…いいないいな俺も早いとこすくわれたい…

さてここで問題です。彼を「すくう」のはいったい誰でしょうか?(正解:メシ屋)

 

では、今年はこれきりかもしれませんので、とりあえず良いお年を(気が向いたらまた何か書きます)。

8月 052013
 2013-08-05T23:45:52+00:00

人類皆ラブ&ピース

【イラスト: 人類皆ラブ&ピース (2005)】

 

すっかり巷の話題を独占している噂の祭り「イラスト夏祭り」もいよいよ五夜目。

祭りといえば人ごみと溢れかえったごみ箱、ギャハハって笑い声とバイクの爆音…と、まあ、世間的にはあまり良いイメージがありませんが(?)、当祭りならなんとゴミはゼロ、かつ安心安全なご自宅内で静かにゆっくり平和に楽しむことができます!

そう。なんといっても平和が一番、外見こそ多種多様な人類が平和への共通の想いを胸に手と手を取り合って未来へと歩んでゆく…そんな漠然とした祈りをふにゃふにゃっと込めた作品がこちらになります。

 

もっと毅然とした態度でないと平和を維持することなどできない、これだから平和ボケは…と眉をしかめるのはちょっと待っていただきたい。だらけきった家猫や動物園の虎をご覧なさい。平和だとふにゃふにゃっとしてしまうのは避けようがなく、それを無理矢理にしかめっ面して議論するのが間違いなのです!

…なんて言ってふにゃふにゃしてると「こいつあ柔らかくて美味そうな獲物じゃわい」って獰猛な獣に狙われちゃったりするかもしれません。平和って難しい。

野生動物っていつ殺されるかもしれないってびくびくしながら生きてんだろうか。そう考えるとそれは戦時下や著しく治安の悪い地域に住んでるのと似たような状況なのだろうか…。

 

それはそうと、イラストは昨日の作品とともに発掘したものです。このへんのアクリル絵の具でゆるゆるっと大らかに描いてる絵は結構好きです。こういうのもまた描こう。

ではまた明日。

 

4月 012013
 2013-04-01T22:21:55+00:00

不死鳥の雲

【写真: 不死鳥の雲(2012)】

9月の、まだ暑さの残る―いや、むしろ今こそが盛夏だと言わんばかりの厳しい日差しの中を歩いていた。もうすぐお家だから、ね、と自分に言い聞かせ、冷菓への誘惑と戦っていた。そしてその一方で太陽に照らされて眩しい白と紫灰色の影を見せる雲をありがたそうにしばしば仰ぎ、目に染みる光はアスファルトに視線を戻すと同時に胸の奥からため息を押し出すのだった。

上空に何やら巨大な存在を感じて驚いた。見上げるとそこには、視界の半分ほども覆うような巨大な不死鳥が優雅に羽を広げていた。突然の出来事に、じりじり灼かれてすでに朦朧としていた脳はとろとろと溶け出して垂れ落ち、道にぽたぽたと黒い染みを作った。

それを目ざとく見つけた蟻どもは、私がよろよろと歩いた跡に連なる狼狽の痕跡を熱心に舐めとってゆく。いつしかそれらもぼやけてかすみ、街並みと混ざってどろりと排水溝に流れ落ちた。最後に目を凝らすと、不死鳥は既に上空を通り過ぎ、その長い尾がきらきらと輝きながら美しくたなびくのが見えた。

5月 252012
 2012-05-25T23:48:54+00:00

カマキリ師匠

【写真:カマキリ師匠(2009)】

カマキリってなんか知んないけどすぐ怒りますよね…カルシウム足りてないんですかね…(怒ってるというか「威嚇」ですが…)。
それにしても、こんなに大きさ違ってて、さすがに勝ち目があるとは思ってないのでしょうけど、強大な敵に立ち向かう姿はオープニングでよく分かんない巨大なバケモノに立ち向かうケンシロウのようでかっこいいです。

さて、また性懲りも無く、チョイスに応募しました。
新作出したかったのですが、駄目でしたね…とは言え、未応募の、まずまずの出来のものを出せたので、まあ、全く自信無いわけでもないですが…(でも、例によってなるべく期待しないようにします)。
すぐにペーターズのもあって、時間無いですが、なんとか考えているものを形にできればな…と…。

師匠「もっとワキ締める!こうだ、こう!」
おっといけねッ!ぐだぐだやってたら師匠のカマが飛んでくらァ。
師匠「オラどしたァ!のんびりやってたら一日五枚なんて描き上がんねえぞォ!」
ひいい、怖えェ怖えェ。じゃ、またな!

4月 272012
 2012-04-27T22:53:15+00:00

ベイビー・パイン・アップル

【写真:ベイビー・パイン・アップル(2009)】
ピンボケですまん…。

一見シュールレアリスム絵画のようだけど、本当にこんなかわいいパイナップルが売ってて、衝動買いしてしまった(おそらく商品名は「ベイビー…」ではなく、「パイナップル・プリンセス」であろう)。

といっても、果物屋ではなく、花屋さんで見つけたもの。このまま育つと食用のみたいに大きくなるのか、こういう小さな種類なのかは知らない。

なるほどこれを使えばかなり個性的な花束、あるいはフラワーアレンジメントが仕上がりそうな気はするが、こいつばかり目立って使いづらそうでもある。美しすぎるパイン姫は、それがゆえに民衆に溶け込めずかえって辛い思いをするのだ(妄想)。

ひょっとしたらお化けかぼちゃみたいに巨大なヤツもあるのかもしれないけど、でかかったらうっかりトゲに刺さって大怪我しかねないな。

トゲといえば、缶詰パインを缶切りで開けたときの曲線上のギザギザは植生時の彼らを彷彿とさせてまさにうってつけのパッケージといえる。
そこまで考えてデザインしたのだとしたら相当なものだ。中身も長期間汁に浸けても形が崩れず色鮮やかで、ギザギザの王冠を戴いたまさに果物缶詰界の帝王。

でもこんなに守りを固めてるのにあっさり人間に食われてしまったりするのだからお気の毒。

12月 242011
 2011-12-24T00:35:12+00:00

猫と戯れる

こんにちは。
今回は「猫と戯(たわむ)れる(洋題:My Momentary Lover)」というやや長編のエントリです。
いつの間にやらすっかり年の瀬。キーを打つ手もかじかむ今日この頃ですが、そんなこととは関係なしに、2年前の春に撮影した写真を元に、ちょっぴり切ないショートストーリーをお送りします。
そう、それは穏やかな日差しに包まれた春の午後。
満開の桜に導かれ、ふらりと公園に立ち寄ると、一匹の猫が寄ってきました。
猫と戯れる01にゃー。
猫と戯れる02
すりすり。
おお、よしよし。
猫は、陽を浴びて温もった柔らかな体を、左のふくらはぎあたりに押し付けながら後ろへと回ると、やおら振り返り、うっとりした表情を見せながら、今度は後ろから前へと、私の脚を優しく撫でるのでした。
猫と戯れる03
ころり。
(※たばこのポイ捨てはやめましょう)
猫と戯れる04
にゃー。
猫は私の足元に寝転んで、“ねころりころり”(※寝返りを繰り返すような猫の媚びる仕草。荒木経惟氏が命名したといわれる)を始めました。
砂汚れもいとわずに繰り返されるしなやかかつ大胆な肢体のうごめきは、胸の鼓動を早まらせ、うらはらに目は瞬きを忘れ、彼猫を見つめ続けるのでした。
そして私は、そのあからさまな色仕掛けに、恥ずかしながら、抗うこともできず、とうとう恋に堕ちたのでした。
猫と戯れる
……。
猫と戯れる06
ころり。
にゃあー。
「にゃあ」なんと甘美な響きでしょう。
猫と戯れる07
そのときです。
猫は突然、どこか一点に神経を集中させるような真剣そうな表情を見せ、頭をもたげました。
猫と戯れる08
「こっち…!」
もはや彼猫の瞳の中に、私の姿はありませんでした。
猫と戯れる09
猫は、新たな標的から目と耳を逸らさぬまま素早く身を起こすと、そちらを凝視し、接近の機会を伺っておりました。
猫と戯れる10
すたすた。
獲物たりうると確信したのでしょう。彼猫は振り返りもせず、ゆっくりと、私の許を去ってゆきました。
猫と戯れる11
その行く手には、満開の桜の下、サラリーマン風の男性がベンチに腰掛けており、今まさに弁当を食べようとしているところでした。
私は、後姿を見送りながら、「さよなら。楽しかったよ。元気でね…」と醒めた調子を装いながら、小さくつぶやきました。左のこむらには、彼猫の温もりがいつまでも優しく残っておりました。
(※たばこ、空き缶、紙くずのポイ捨てはやめましょう)
おしまい
8月 242009
 2009-08-24T06:05:33+00:00

おはようございます。

朝っぱらから何ですが、自分的にはビッグニュース(ウソ。中ニュースくらい)だったので。
昔、よく立ち読みしたり、古本屋で購入したりしていた雑誌『太陽』が休刊して何年も経ちますが(『別冊 太陽』はたまに出てます)、なんと『太陽』は「講座」になっていたのです。
なるほどなあ、と思いました。
そもそもなんでそこに辿り着いたかというと、『スタジオボイス(STUDIOVOICE)』が休刊、という話で、ちょっと色々考えていたからです。
ちなみに『スタジオ…』は、買ったことが無く、数冊貰ったのと、ごくまれに立ち読みする、というくらいで、僕にとっては重要度の低い雑誌でした。だけど、イラストレーターに仕事をくれそうな数少ない雑誌だった、という点では無くなるのは非常に残念です。
『太陽』も『スタジオ…』も、それ以外にも休刊した『BRIO』『エスクァイア日本版』なども、いわゆる ”ライフスタイル誌” かと思い、あれ? ”ライフスタイル誌” って一体何だ、とか思ったのですが、何なんでしょうね。
多分、「色んな情報が載っている雑誌」なのではないかと思います。
それから、毎号何かしらの特集があってそれプラス連載記事、あと広告。みたいな…。
さて、そういうのが軒並み売れない、広告が減っている(多分。休刊するくらいだから。)、のは、なぜかというと……あんましよく分かりません。
景気悪くて生活費を削るときに雑誌買うのも控える。
景気悪くて広告費を削るときに部数の低いのから順番に削る。…とかかな。
僕が買わないのはお金が無いのと、パッと見て欲しくならない(特集に興味が無いとか、表紙がつまんないとか。よほどでないと、ちょっと欲しい、というくらいだったら我慢してしまう)…とかです。じっくり読んだら本当は面白いのかもしれない。
あと、もっとページ少ない方がいい。
個人的には『DAYS JAPAN』くらいのが好き。
『太陽』で好きだった特集は「生き残り術」「キューバ」「産業遺産」「円空」とか。あとは「太陽賞」とか。
『講座 太陽』の「大人の美的生活」うんぬんというのは、『太陽』終盤に顕著になってきた(ように僕が感じる)イヤな匂いを感じさせるのだけど、それはさておき、「講座」に目を付けたのが「なるほどなあ」ってところだ。
「講座」って多分費用対効果が良いのだと思うのだ。そんなすごい利益は上げられないだろうけど、…いや、地方をサーキットすれば、あと会場でサイン本を売ったりすれば結構いくか…?
「講座」というか「講演」にしてしまって大きな会場でやれば…金のかからないライヴのような…要はそいつ一人が来れば人は集まるわけだから…(以下略)。
『スタジオ…』も「講座」とかやったらいいかも、とか思ったらすでにトークショーとかやってんのか。
でも、講座にしろトークショーにしろイラストは不要だろうなあ…。
じゃ。
4月 122009
 2009-04-12T01:43:53+00:00

イラスト『モバイル猫』by J.F.Kooya

こんばんは。
毎年思うのですが、「春とはいえまだまだ寒いなあ…」から、いきなり「うわアツ、夏だなこりゃ」になる気がします。「日本には四季がある」なんてウソです。「春物」なんて要らない。

…なんて書き出しを思いついてしまうくらいの陽気が続きますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。そうかと思うと結構寒い日もあったりするのが常なので油断大敵です。

さて今回の記事は「ちょっといいこと思いついたけど単純でありがちな発想かもと念のため検索してみたらやっぱりもう既にあった」的なお話しです。

イラストは『モバイル猫』(2008)(→)。
木炭で描きました。

去年か一昨年くらいにやたら「ワンセグワンセグ」と聞くようになって、「“ワンセグ”があるなら“ニャンセグ”はどうだろうと思いついて描きました(念のため解説すると、「ワン」というのを「犬の鳴き声(の擬音)」と捉えて、「ニャン」という「猫の鳴き声」に置き換えてみた、ということです)。

『モバイル猫』というタイトルにしたのは先日検索して「既にあった」からです。

別に「おお!ナイスなアイディアだ!」とも思うことも無く、それゆえ発表もせずに放置してあったのですが、絵自体はなかなかイイ感じに描けたと思うので公開してみました。

『モバイル猫』は絵のとおり手のひらサイズの持ち運んで使うタイプの猫で、押したり引っ張ったりすると「ニャー」とか鳴きます。機嫌が悪いと噛み付いたり引っかいたりと容赦なく、一日中ほとんど寝てばっかり、というところも据え置き型の猫そのままです。

「ワンセグ」は要らんけど、コイツは是非商品化してほしいと思います。

じゃ、また。

3月 192009
 2009-03-19T02:35:38+00:00

イラスト『祈る手』 by J.F.Kooya

こんばんは。
今回は未発表イラスト『祈る手』(2008)です。
インク+PC。

顔や手の表情など、ほとんどの部分は結構気に入っているのですが(デッサンおかしかったりしますが)、手が薄ぺったくなってしまったのと、奥のほうの手の陰影が妙なのが気になって、発表の機会を逸していたのですが、PC上で多少ごまかして、どうにか許していただこうという算段です。

高校か中学かの教科書に載っていた、デューラー(たしか)の「祈る手」(タイトルではない)の絵が見事で、脳裏に焼きついているそれを参考に描いています。

人が祈る姿というのには、その想いの強さが如実に表れていて、モチーフとして非常に魅力的です。また機会があれば描き直したいと思います。

今の自分の心境になぞらえるならば、さしずめ「『ザ・チョイス』入選を祈る」といったところでしょうか。心の中は本当にこんな感じです。

『ザ・チョイス』(『イラストレーション』誌の誌上コンペ)にはかれこれ20回くらいは出しているような覚えがありますが、毎回毎回ただ出して帰ってくるだけで、さっぱり、かすりもしません。今度(今日が郵送締め切りの分)こそ…という願いをこの絵に込めたいと思います。どうか入選……そして年度賞……あわよくば大賞……さらにはイラスト業界の話題を席巻……世界デビュー…………。

…まあ、とりあえず夢の中でおめでたい話を先取りするとしますか。

おやすみなさーい。