1月 102009
 2009-01-10T23:36:29+00:00

umeda_hodokyo1.jpg

こんばんは。
寒いですね。冬将軍もいよいよ本気出してきた感じで甚だ迷惑です。

以前もお話しましたが、ウチでは空気を暖める暖房をやらないので気温が下がると室温も低くなります。その上、元々血の巡りも悪いので手がかじかんでキーボードを打つのが大変に辛いのです。

そうまでしてブログを更新するのだから、余程のことかと思いきや、今日もまたどーでもいい、毒にも薬にもならないお話です。

写真(↑→)は、大阪は梅田の大歩道橋です。サッカーボール頭の超人の背に「2002」と書いてあるのでおそらくその頃の写真なのでしょう(覚えてない)。ワールドカップでもやってたのでしょうか(覚えてない)。

今日お話しするのはついこの間(昨年末)の出来事なのですが、そのときの写真は無いので場所的には同じこの写真を引っ張り出してきました。

そう、ちょうどクリスマスシーズンで賑わう街、それとは無関係な僕とオッサン(※僕もまあオッサンだが、彼の方がもっとオッサンなのです。60代くらい?むしろジイサンだろうか…)、二人は、この歩道橋の上で遭遇したのでした…。

オッサンはどうやら絵を売っていて、しかしキャリーバッグにそれらを括り付けてあるので、どうやらここを引き揚げて別の場所に移動しようとしている様子でした。

オッサンと目が合って、何やら僕を呼び止めたようだったので(よく聞き取れませんでしたが)、僕はオッサンのほうへ近づいてゆきました。

「絵を売っているんですか?」
「そうや日本中を歩いて、絵を売ってるんや。」
「日本中っていうと、北海道とか沖縄にも行くんですか?」
「そうや、まあ、あんまし田舎の方まで行ってもしゃあないから、こういう都会が多いけどな」
「今日はもうおしまいですか?」

…そんなやりとりをしたのですが、詳細はあまり覚えていません。ただ、特にどこかへ移動しようというわけでも無いようでした。
「さっきデパ地下、デパートの食品売り場行って試食してきたったんや!がははは。」
荷物がまとまっていたのはそのためだったようです。

オッサンは僕に絵を見せてくれます。
「これ何か分かるか?」
「これは富士山ですね?」
どうやら富士山を描くのが好きなようです。あとは、虎の絵や、何やら抽象っぽいのやら。正直ヘタクソで、強いて言えば「子供の絵のような伸び伸びとした良さが、僅かにある」といったところでしょうか。

それでも僕は、多少はマシなものを選んで「これはいいですね」などと一応褒めてみたりもします。するとオッサンは雑誌の切抜きと思しき物を指しながら、
「これにワシが載っとる。」と自慢げな顔をします。
どうしてこんなオッサンに取材をしたのか、余程ネタに困っていたのか分かりませんが、どうやら東京ローカルな雑誌に掲載された模様です。
「へえ、すごいですね。」
別に凄くもなんともないのですが、軽薄な若い女のようにそんなことを言ってみたりもしました。

「絵は売れますか?」
「そうやなまあ、たまにやな。」
「ずうっと日本中を回っているのですか?」
「おう、ずっと徒歩で移動してるからワシもうこの歳やけど、病気なんかしたことない。健康と、あとは清潔にしてるのが人間一番大事なことやで。見てみい、会社員なんか、ええもん食っとんのやろうけど運動せえへんからメタボやら何やらっていって…(しばらく続く)。」

健康そうなのは確かでしたが、少し臭っていたので、清潔というのは微妙なところです。
馴れ馴れしく僕の肩を何度も軽く叩いたので、申し訳ないのだけどちょっと(汚い手で触られているのではないかと)気になってしまいました。

それから、昨今の不況について、
「企業なんか端から信じるからアカンねや。『企業』って『企てる』って書くやろ?そもそも初めからワシらを騙そうとしとんのやから、そんなもん信じる方がおかしい。」
と語っていました。「企てる」というのにうっかり、
「ああ、本当にそうですねえ!」
などと素直に納得してしまいました。

そんな僕の様子を見て、「コイツならイケる」と踏んだのか、
「にいちゃん絵ェ買わんか」と来たので、
「今ちょっとお金無いんで…」とやんわり断ると、
「みんなそう言うけど、『無い』っちゅうのはどれくらい無いんや、本当に全然無いんか?この哀れな老人にちょっとでもカンパしようっちゅう気は無いんか?面白い話したったやろ?『話し代』ってここにも書いてあるやろ(確かに書いてあった。なんとただ話しするだけで金取ろうというハラらしい)??」
と、キレ気味にからまれます。
そこで
「だってオッチャン元気そうで全然大丈夫そうだし」
と言って背を向けると、
「そういう(弱く見せる)のがアカンねやろ…」と、引き続きボヤいていたので、少し申し訳ない気持ちもあって、僕は振り返り、軽く会釈をして再び歩き出した。

(終)

P.S. ちなみに、実はその時は本当にお金が無く、もしあったなら”カンパ”なりしてあげてもよかったのだし、オッサンに会う前にも、「難病治療のため渡米して手術を受けさせたい」というので募金活動をする一味があったので、彼らにも協力してあげたかった。…が、今もやはり金銭的には厳しい感じでして………ごめんね(イラストの仕事が来ればなー。来ればなー…)。

10月 292008
 2008-10-29T12:31:49+00:00

33.jpg

こんにちは。

えー、本当は 『HBファイルコンペ』や「バイト探し」など、
こなさなければいけないイベントが目白押し(え?2つだけですが…)なので、
ブログの方はしばらくお休みしようと思っていたのですが、
書いとかないと忘れてしまいそうなのでそれからお休みにします。

↑上のイラストはお蔵入りイラスト『物干し竿』(2004-2005あたり)の一部を使って
タイトルにしたものです。
『珍コミュニケーション』というのは、僕の身の回りに起こったちょっと変わった出来事を
記していくシリーズに付けたタイトルで、以前書いた『0083は二度死ぬ』を第一回目として
今回は第二回目ということになります(『0083』を「オバサン」と読まそうとしたのだが、
これでは「大オバサン」だ。どーでもいいけど)。以降お楽しみに。

さて、先日僕はコインランドリーに行きました。
これを読んでくれている方のほとんどのお宅には「洗濯機」とかいう超便利なマシーンが
あるかと存じますが、生憎(あいにく)、僕は貧乏なので(あんま欲しくないし)持っていません。
それゆえ洗濯もんをたらふく溜め込んでそこへ行くのです。

で、晩の8時ごろに店に着き、無人の店内を見渡し、
「あれ、今日は僕一人か(大体誰か居るのです)」とか考えながら百円玉を3枚機械に投入し、
「シャワーボタン(洗濯槽を10から20秒ほど洗う。
…気休め程度ですが、最近のにはそーゆう機能が付いている)」を押し、
それが終わると洗濯物を放り込んでいきます。
途中で申し訳程度の洗剤が自動投入されますが、
それだけでは足りないので自前の洗剤(粉石鹸)を入れます。

するとその時、
「あ゛あーー入れたらアカン!!」と、店外から怒鳴られ、
ビビった僕は手を止めて声の方へ振り返りました。
汗の染み込んだよれよれのTシャツを着たお爺さんが慌てて入ってきます。
僕は無視して作業を続けようとしましたが、
「それは洗剤入れたらアカンのやー。」
と老人に怒られました。

「この機械は洗剤の泡の量を感知して動きよるさかい、
余分に洗剤入れると止まらなくなるんやー。
それに自動で洗剤入ったやろ?
すごい濃い強力な洗剤やからそれだけで充分なんやー。」

自動で入る洗剤だけでは全く泡が立たないので、本当にそれを感知するのかどうか
きわめて疑わしいところです。

「でも、自動で入る洗剤だけじゃ足りませんよ。ほら、全然泡たってないし。」

「いやーー、それはそういうそれやから、充分足りてるんやー。
もうすごい濃いヤツだからもうそれだけで汚れ落ちるんですわー。
ね、ここにも”洗剤は自動で入ります”って書いたあるでしょ?
それやのにみんな自分で洗剤入れはるからこんなんすぐ故障して。
もうかないませんわ。
ここにはっきり書いたあるのになあ。」

「そんなによく故障するんですか?」

「ええ、もうしょっちゅうですわ。
せやからこうやってしょっちゅう見に来てるんですよ。
これ去年買った最新の機械ですよ。
この、”シャワーボタン”っての最初押さはった?
これ押すと最初一分か二分くらいシャワーで中を洗って
衛生的に使えるようになってるんですわー。」

本当は「シャワー」はせいぜい20秒程度なのですが、
面倒なので突っ込みません。
老人の話に付き合っている間にも洗濯槽(漕?)は回り続け、
残念ながらもう既に手遅れです。僕のなけなしの三百円はパーになってしまいました。
誰だったか、
「自分はいつもポケットに三百円を持っている。
たかだか三百円だが、持っていると何でもできるような気がしてくる。」
とか言った人がありましたが、まさにそれを失った僕はひどい絶望感に襲われたのでした。

34.jpg(←イラストは『ビトイーン』2004-2005ごろ)

思い返せば、僕は「老人キラー」でした。
いえ、最終的に「キル(「キス」ではない。
どっちでもゴメンだが)」されるのは僕なので、
「キラー」ではないのですが…。

与論島に行ったときもそうでした。
芋焼酎(?)を飲みながら自慢話を続ける
老人の話になぜかつき合わされ、
気が付けば小一時間くらい
経っていたでしょうか…。

ホームヘルパーの研修で老人ホームに
行ったときも、元々自転車の会社の配送係だった
という爺さんの話を聞かされました。
北から南まで日本各地を
走り回っていたそうですが、その会社がN社(今は”N”ではありません)に買収され、
仕事を失ったとかいう話でした。
N社の自転車部門が高評価なのはそこの高い技術力に拠るとのことです。
たしかそんな話でした。

さて、僕は日経を手に椅子に座ってみせることで
老人の話の聞き手から開放されようと試みたのですが、
彼は掃除機を手に何やら始めるかと思いきや、作業の手を止め話を再開しました。

何でも、この70リットルの洗濯機は35万円もするそうで、
さらにデカい全自動のドラム式の方は、なんと150万円もするそうです。
リース(レンタル)もあるらしいのですが、そっちには中古のよく故障するヤツが
回されてきてしかも売り上げの半分持ってかれてしまうので全然割に合わないそうです。

また、親切にもこの店には扇風機が設置されており、夏には大活躍するそうなのですが、
不届きな輩がいて、何回も盗まれたことがあるとのことです。ひどい話です。

…というわけ

10月 122008
 2008-10-12T01:05:52+00:00

29.jpgこんばんは。
今回はとっておきの怖いお話をきかせたげます。
前回に続いてこれもちょっと前(8月下旬から9月上旬ごろ?)のことです。

(※ →イラストは『猫(081012)』。本文とは関係ありません。この技法では
「付けペン」を使ったことはなかったのですが、最近使い始めてみました。
ペン先は「カブラペン」です。さすがに今までと比べ、遙かに小回りが
利くので、サイズを小さく仕上げることができます。
120mm×210mmくらいです。サイン失敗。
『愛しのチロ』(荒木経惟)の中の写真を
見ながら描いたが、少しも似てないので問題ないでしょう)

夕方頃だったでしょうか。我が家に来客がありました。
中年くらいの女性です。
「またセールスかなんかかな」と思いつつも返事をすると、

(話は逸れるが、以前、「商品の説明をさせてくれ」という男が来たので、
「じゃあそこでしてくれ、ここで聞いてるから」とドア越しに言ったら、
「ドアを開けろ」「いいからさっさと説明始めろ」
とケンカ気味になったことがある)

「自分はそこの公民館(?)でボランティア活動をしている者だが、
自分の子供のことでちょっと相談があるので聞いてほしい。
突然見も知らぬ方にこの様なことを話すのも妙だが、
なかなか同じような年頃の相談できそうな人間が身近にいないので
あなたにお訊きしたい(※うろ覚えなので要約しています)」…と、おかしなことを切り出してくる。

フツウならここで「お断りします」と言って、それきり何事もないのだろうと思いますが、
ちょっと面白そうだったので、続けて話を聞くことにしました。よっぽど頻繁にセールスとかが来るウチだと、
この手のにはウンザリしておられることでしょうけど、ウチには滅多に来ないので、この様な余裕があるわけです。

そして女は、謝意を述べた後で、娘の話をし始めました。
ちなみに僕は、しばらくドアを閉じたまま話を聞いていたのですが、途中でドアのすぐ隣にある窓を開けたところ、
「開けてくれてありがとう」と感激した調子でお礼を言われました。

「娘は自分と同居していて大学に通っている。最近、一人暮らしを始めたい、と言ってきて、
それを許可すべきかどうか悩んでいる。ピアスをいっぱい付けたりしてちゃらちゃらした格好をしていて、
学校の成績も良くない。そんな娘が果たしてちゃんと一人で生活できるのか疑問だ。」という話で、

「学校の成績は関係ない。生活費は自分で稼いでいるのか、バイトが続いているのならば、
きっと社会に適応できているのだろうし、それならば問題ないのではないか。
心配なら、部屋探しの時ぐらいはついて行ってやって、いろいろアドバイスしてやったらどうか。」等、お答えすると、

「バイトは中華料理屋(王将?)で働いていて、そこはしばらく続いている。なるほど、学校の成績は
悪くてもちゃんと仕事できていればそれでいいかもしれない。」と、納得したご様子。
(※問答はうろ覚え&かなり端折ってます)

30.jpgあと、兄貴がいて、そっちも学業は奮わなかったが
確かに今ではまじめに働いている、ということも言ってたかな。
ほかにもあったかもしれない。

で、まあ、その辺までは良かったのですが、女性は、

こちらのこともいろいろと聞いてくるわけです。
むしろこの方が本題だったのかとばかりに、
やれ年齢や仕事や一人暮らしを始めるに至った経緯や
結婚してんのかとか今日はもう仕事終わったのかとか
根掘り葉掘り聞いてくるわけですよ。

…いや、多分、本当にそれが目当てだったのだと思います。
どう考えてもおかしいですもんね。なんでわざわざウチに
訊きに来たのか説明がつかない。
こんなボロくて怪しい集合住宅に住んでるオッサンを相談事の
ターゲットにするなんて考えられない。初対面ですよ?なんで
オレの年齢が娘に近い(実際は近くないけど)って知ってんの?

おそらく、僕は向こうを知らなくても、あちらは僕のことを知っていたのでしょう。なんだろう…近所の人?
一回くらい合ったことある人で、僕が忘れてるだけなのかなあ?
身体的特徴としては、頭はかなりパーマがかかっていて茶髪、化粧が濃くていかにもおばちゃんライクな雰囲気。
服は黄緑っぽかったような…身長は160前後あたりだろうか。結構インパクトあったのだけど、
そんな人忘れるかなあ…。わからん。

あからさまに怪しい行動なので、僕の調査が目的だとしたら、それはそれでおかしい。
いったい何だんたんだ…マジでわからん…。

でも僕は疑心をなるべく悟られないように親切に質問に答えてあげて、このイベントをコンプリートしましたよ。
うーん、エライぞオレ。若いウチから(若くないけど)やたらと人を疑うもんじゃないっスよ。
いやー、イイ事した後って本っ当気持ちイイですね(実際ちょっとイイ事した気になっていた。単純だ…。
自分は被害者かもしれないのに…)。

あ、職業訊かれたときに「イラストレーター」なんて答えちまったけど、半分嘘だなコレ。
いや、ちゃんと「…だけどイラストレーターだけじゃ食えないんでバイトしてます」って付け加えたから大丈夫!
…でも、それじゃあまるで進行形で仕事できてるみたいだよな。
あーどうせ嘘ですよ。「オレもお前も大嘘つきだ。地獄に堕ちろバーカ。」…って心の中で唱えてやったさ?

…そうそう、「あー、それで…(こんな時間にウチにいるんだ)。」って納得してましたよ。

まあそんなとこです。まあ、たしかに「あの人イイ歳なのにちゃんと仕事してなさそうで怪しい。