8月 102018
 2018-08-10T05:03:46+00:00

コトバクダン[水丸氏の言葉 その1 ver.]

【コトバクダン[水丸氏の言葉 その1 ver.] (2017)】

 

ご無沙汰してます。前回のエントリあたりで「ただ今サイト掲載用作品のスキャン中&一部改装の準備中です」的なことを書いたような気がしますが、実際に記したかどうかは覚えてません。いずれにせよ、準備していたのは確かなので、まあ、そうだったんだと思っといてください。で、その後なんやかんやあって今になってしまったのですが、その中でもやはりコンペのシーズン(チョイス・ペーターズ・装画・またチョイス)になってしまって。そっちを優先していたのが大きいです。HBとかTISあたりに出す人はまだひと頑張りせねばならないでしょう。私は…今年は出さないかな…金銭的にもアレだし…。

そしてそれらもひと段落したのでサイト更新作業に戻ろうというわけです。え?コンペの結果ですか?…まあ、「やりました!」みたいな見出しでないことからご察しください…。

こんな落ち込んだ気分のときには師である(インアカ(「インターナショナルアカデミー」の俗称。そこの「パレットクラブイラストスクール京都校」というところに通っていました)で数回教えていただいただけではあるが)安西水丸氏の言葉が身に沁みます。

たしか、まだ入学していない、お試し授業の時におっしゃった言葉だと思います。その後も同様の発言があったかもしれません。インアカでは授業の記録をカセットテープに録音していたはずなので、それらを調べれば分かることかもしれませんが、インアカ自体が既に消滅してしまったので、残念ながらその行方は定かではありません。

しかしながら、私は授業中の発言内容をある程度記録していましたので、私の間違いが無ければ、この言葉も真実だと思います。

「自分の絵をアピールしていかなければならない(とにかく見せる、人に声をかける)」とも記してあります。

これは本当にそうで、この世の中にいる誰が自分の絵を気に入ってくれるかは全然分からないし、仮に今日好きだと言ってくれた人でも、次に会った時にも同じことを言うとは限らない。みなさんも、「あれ?なんかこないだと言ってること違うぞ…」なんて経験は一度や二度ではないはずです。

しかも、商売でやるなら、誰でもいいわけではなくて、やはり絵だと、出版とか美術関係の人がメインのターゲット(特に今は「一般の人々が話題にする→関係者の目に留まる」なんてこともあるかもしれないので一概には言えないが)なので、できるだけコンペには出さないといかんなあ、と毎度毎度B3B2サイズを無駄に往復させとるわけです(今回うっかりB2とかで出してしまい宅配便の料金も値上げされていて本当泣きそうですよ…TT)。

あとはファイルも送らねば…先生は「片っ端から送りつけてやればいい」なんて言ってましたが…まだそんなに大量に送りまくったことはありません。ちょうどサイトにアップする作品の作業と被る部分もあり、一応それも考慮に入れてあります。それとウェブでの展開も構想中…(本来一応ある程度得意分野ではあるはずなのだから、もっとやればいいのにね)。

とにかく、世の中にはきっと自分と似た感性の人が他にもいるはずなので、その人を探そう!もし自分が少しでも自分の作品を気に入っているのなら、その人もきっと少しは気に入ってくれるはず!…って考えると、まずは自分で最高傑作と思えるものを描かなければ……って、それもまた難しいことではあるな…。

あと、それとは逆に「世の中の多くの人に気に入られているらしい絵に自分の絵を寄せる」ってのもあるだろうけど、あんま進んでそうしようとは思わないな。クライアントから言われればある程度はそうするだろうけど。

今回コンペに出したのも、以前使っていた技法の新しい展開を思いついたので、それの試し斬りみたいなところがあって、コンペに入選することを考えれば前回好評だったものをさらに推し進めるべきところを、自分の欲望に負けてしまっているようなところはある。新作ほどテンションが高いというか、紅白で有名曲じゃなくて新曲を歌わせろそうじゃなきゃ出ん、みたいな??

まあとにかく近々新作(といっても数年前~現在のものだが)公開しますんで!

それでは。

 

P.S. ちなみにこの絵の画材は、油彩onケント紙(クリーム色)。人物がトランプ氏に似てしまったが、特にそういう意図は無い。が、ちょうど絵(元々は文字無し)のテーマが氏のイメージに合っているのが面白いな。

5月 052012
 2012-05-05T02:31:01+00:00

走る男

【イラスト:「走る男」 2004 アクリル絵の具/ 画用紙】

前々回で「インアカ」今期生徒募集なし、という話に触れましたので、この機会にちょっと当時の授業を振り返ってみる、という企画をやってみようと思います。
(※インアカ…私の通っていたイラストスクール(教室)の略称。正式名称は多分「インターナショナルアカデミー・パレットクラブイラストスクール京都校」(長い…)。イラストの他に絵本や広告のコースがあった。何が「インターナショナル」だったのかは謎。)

幸いノートに先生のお話で印象に残ったものを記録してましたので、その中からピックアップしてお送りします。
記憶違い、書き取りミス等あるかもしれませんが、その辺はご了承ください。ご存知の方はご指摘いただけますと助かります。

第一回は2004年4月17日の安西水丸先生の授業より。

なお、上↑ のイラストはそのときに「イラストを描いてくるように」と課題があって、私が提出したものです。なんとなく一枚だけ持って行ったのですが、たしか、「え?これ一枚だけ?」的なことを言われた覚えが…^^;
また、サイズが四ツ切で、それが入るファイルに入れていったため、「こんなでっかいファイルを三冊くらい作ってもっといろんな人に見てもらうといい」とのお言葉も頂戴しました。
ありがたいことに、一枚だけにもかかわらず、まずまず褒めていただいた(たしか、「いい」って言ってもらえたはず…)ので、「こんな感じでいいのか」と手応えを得て、しばらくこんな感じの画風で描いてました。

この、課題を描いていく→講評をいただく、というのが授業のメインで、私にとって最もありがたかったところでもあります。

自分ひとりで描いていると、果たして正しい方向に進んでいるのか、プロに近づいているのか不安なことがあります。コンペに出してもほとんどはどの程度まで評価されたのかも分からず、そのまま返ってくるだけ、作品ファイルを送ってもなしのつぶて。波荒ぶ大海原において、それはまさに羅針盤であったと言えます(私は未だ漂っておりますが…–;)。

さて、その他にもこの日のお言葉をいくつか記しておきます。他の生徒さんへのアドバイスも要傾聴です。

・自分の絵を使ってくれそうな狙い目の雑誌を決めて、そこに売り込む。
・「自分の線」「自分の画材」
・描きたいところから描く
・「小手先」は良くない。むしろ下手な方がいい。
・「イラストレーションというのは、案外フツウの絵なんだよね」
・その辺のおじさんおばさんが見ても、「あ、いいな」と思わせなきゃならない。
・「絵ではあるけれどイラストレーションではない」

…まだまだ名言がありますけど、まあ、これ以上お聞きになりたい方は、どこかで氏の授業を受けられることをおすすめします。

いやしかし、「第一回」とか銘打ったものの、嗚呼、なんかもうこれだけで十分な気もしますね…。
まあ、これに並ぶような至言や興味深い話があれば続きを書く、ということで…