4月 012013
 2013-04-01T22:21:55+00:00

不死鳥の雲

【写真: 不死鳥の雲(2012)】

9月の、まだ暑さの残る―いや、むしろ今こそが盛夏だと言わんばかりの厳しい日差しの中を歩いていた。もうすぐお家だから、ね、と自分に言い聞かせ、冷菓への誘惑と戦っていた。そしてその一方で太陽に照らされて眩しい白と紫灰色の影を見せる雲をありがたそうにしばしば仰ぎ、目に染みる光はアスファルトに視線を戻すと同時に胸の奥からため息を押し出すのだった。

上空に何やら巨大な存在を感じて驚いた。見上げるとそこには、視界の半分ほども覆うような巨大な不死鳥が優雅に羽を広げていた。突然の出来事に、じりじり灼かれてすでに朦朧としていた脳はとろとろと溶け出して垂れ落ち、道にぽたぽたと黒い染みを作った。

それを目ざとく見つけた蟻どもは、私がよろよろと歩いた跡に連なる狼狽の痕跡を熱心に舐めとってゆく。いつしかそれらもぼやけてかすみ、街並みと混ざってどろりと排水溝に流れ落ちた。最後に目を凝らすと、不死鳥は既に上空を通り過ぎ、その長い尾がきらきらと輝きながら美しくたなびくのが見えた。

9月 262008
 2008-09-26T00:34:27+00:00

こんばんは。
前回もお話ししたとおりサイトリニューアル作業中なわけですが、
倒しても倒しても次々に襲いかかってくるバグたちを
斬っては捨て、斬っては捨て、千切っては捨て、千切っては捨て…
(使いたかったんで使ったけど、用法とか合ってるのかな?
「千切っては捨て」ってお餅っぽいイメージがあるのだが…。)
…と、奮戦していたのですが、本当にキリがありません。

もし屋上にヘリでも待機してあったら、
飛び乗って縋りつくバグたちを眼下に払いながら何処かへと飛び立ちたいものですが、
(小学生の頃にテレビで観た映画『ゾンビ』のイメージ。ものすごく怖かった…。)
うちのボロい集合住宅ではそうもいきません。
やむを得ず一人戦い続けております。

で、そーゆーバグどものことを『ゾンビバグ』と名付けてみました。
『バグゾンビ』の方が語呂がいいかな、とも考えたのですが、
意味合いからすると前者だよな…と。
…うーん、どちらにしてもなんだかイマイチな感じですね…。

あ、そうそう、『チョイス』応募しましたよ。今度はなんだか入賞してしまいそうなカンジです。
目をつぶると年度賞授賞式の壇上に僕が上がっている姿が鮮明に思い浮かびますよ…。
あー参ったな、服何着てこっかな。イラスト界の重鎮たちが次々に僕の肩を叩く。
売れっ子ADたちがこぞって僕に声をかける。
「いやー、君みたいな男と仕事がしてみたかったんだよ。」
僕の作品が表紙を飾った『イラストレーション』誌が本屋に並ぶ光景は
さぞかし壮観だろうなあ……。

…って……どうせ特に何もなく、送ったままの状態で、忌々しい受賞者たちの
名前を連ねたコピー紙と一緒に戻ってくるのは分かってるんですよ。本当はね。
ただ行って帰ってきただけの荷物の着払いをする虚しさよ。はーー…。
あーいかん、どーせその日にもいっぱいため息つくのに先走って落ち込んでしまった…アホだ…。

それでは皆さんお元気で。また会いましょう。