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正義のためだ!

こんばんは。
前回の朗読の話の続きです。

カセットテープを探してみると、前回ご紹介したものの他に、
『月日貝』(高樹のぶ子)、『走れメロス』(太宰治)などがありました。

merosu00.jpgで、おなじみの「お蔵入りイラスト」の中から厳選して、
『走れメロス』の表紙を作ってみました。

こちらのイラスト『太陽と文明』を使用してみます。→

merosu_t.jpg
←こちら。
原画が横長だったので、「絵本」という設定にします。
本の体裁を原画の大きさに合わせるなんて、なんて珍しい(笑)。

タイトルの文字はもう少し上の方がいいかもしれませんが、
あまりそのへんは気にしません。

どう…でしょうか。
意外とイケてる…!?

ヤバい…きっと出版社からメール殺到する…(妄想)。
ていうか、なんか自動車が出てきてる時点で世界観ぶち壊しですよね…。

でも、パッと見イケてる…!
あれ…ひょっとして、タイトルと著者名がそれっぽく入ってたら、イラストなんか適当でも
何とかなってしまうのではないだろうか!?
イラストってチョロい……?
イラストレーターになるなんて朝飯前なのでは……!?

…というわけで検証してみることにしました。

onna2.jpg以前このブログでご紹介したお蔵入りイラスト『女』。→
これを使用してみます。
『走れメロス』に出てくる女って、「妹」と「最後の場面でメロスに服を差し出す少女」
(ちょっとアツいシチュエーションだ(笑))…くらいしか思いつきませんが、
そんなことはどうだって良いのです。

merosu_t2.jpg←ほら……!
どうですか!?
これはかなりイイ線いってるのでは!?

ヤバい……スカウター爆発する…(妄想)。

アカデミックで、文学作品にピッタリ!
ギャラ高い人気漫画家に頼んじゃうより、
J.F.クーヤに頼んだ方が絶対イイ!

さて、もう一点オチ用に猫のイラストを用意していたのですが、
うっかり今すぐに画像を用意できない状態にしてしまったので、
面倒なのでこれでおしまいにします。

要は、いくらなんでもいい(←なんでも良くない!)って言っても
限度がある、ってことです。
メロスに猫はでてきませんしね……いや、『銀河鉄道の夜』みたいに
登場人物を猫にしてしまえばいいのか…!
猫だけに走る様はさぞかし絵になるだろうし、
猫ならば全裸で最後群衆の中に飛び込んでいっても、何ら不自然はない…。
うわヤベ。今日のオレ冴えてる!
出版社の皆さん、猫版『走れメロス』のご依頼はワタクシJ.F.クーヤ、 J.F.クーヤまで!

ちなみにイラストレーターの中にはきちんと作品を最後まで読んでから描く人と、
そうではない人とがいるようで、どちらが良いともいえないようです。
確かにあまり内容を意識しすぎても発想が窮屈になってしまうかもしれません。

ところで、『メロス』の場面で「気の毒だが、正義のためだ!」とメロスが盗賊の棍棒を奪って、
瞬く間に撃退するシーンがあるのですが、僕はあのシーンにあこがれます。
日常で、比較的安全な場面で、あのセリフを使えるときってないものでしょうか。

…そうだ、ちょうどこの季節ですし、ゴキブリを撃退するときにそう叫ぶことにします。
「気の毒だが、正義のためだ!」
「カチ」
「ブイィーーン(掃除機の音)………」

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