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インアカ回顧録(1)

走る男

【イラスト:「走る男」 2004 アクリル絵の具/ 画用紙】

前々回で「インアカ」今期生徒募集なし、という話に触れましたので、この機会にちょっと当時の授業を振り返ってみる、という企画をやってみようと思います。
(※インアカ…私の通っていたイラストスクール(教室)の略称。正式名称は多分「インターナショナルアカデミー・パレットクラブイラストスクール京都校」(長い…)。イラストの他に絵本や広告のコースがあった。何が「インターナショナル」だったのかは謎。)

幸いノートに先生のお話で印象に残ったものを記録してましたので、その中からピックアップしてお送りします。
記憶違い、書き取りミス等あるかもしれませんが、その辺はご了承ください。ご存知の方はご指摘いただけますと助かります。

第一回は2004年4月17日の安西水丸先生の授業より。

なお、上↑ のイラストはそのときに「イラストを描いてくるように」と課題があって、私が提出したものです。なんとなく一枚だけ持って行ったのですが、たしか、「え?これ一枚だけ?」的なことを言われた覚えが…^^;
また、サイズが四ツ切で、それが入るファイルに入れていったため、「こんなでっかいファイルを三冊くらい作ってもっといろんな人に見てもらうといい」とのお言葉も頂戴しました。
ありがたいことに、一枚だけにもかかわらず、まずまず褒めていただいた(たしか、「いい」って言ってもらえたはず…)ので、「こんな感じでいいのか」と手応えを得て、しばらくこんな感じの画風で描いてました。

この、課題を描いていく→講評をいただく、というのが授業のメインで、私にとって最もありがたかったところでもあります。

自分ひとりで描いていると、果たして正しい方向に進んでいるのか、プロに近づいているのか不安なことがあります。コンペに出してもほとんどはどの程度まで評価されたのかも分からず、そのまま返ってくるだけ、作品ファイルを送ってもなしのつぶて。波荒ぶ大海原において、それはまさに羅針盤であったと言えます(私は未だ漂っておりますが…–;)。

さて、その他にもこの日のお言葉をいくつか記しておきます。他の生徒さんへのアドバイスも要傾聴です。

・自分の絵を使ってくれそうな狙い目の雑誌を決めて、そこに売り込む。
・「自分の線」「自分の画材」
・描きたいところから描く
・「小手先」は良くない。むしろ下手な方がいい。
・「イラストレーションというのは、案外フツウの絵なんだよね」
・その辺のおじさんおばさんが見ても、「あ、いいな」と思わせなきゃならない。
・「絵ではあるけれどイラストレーションではない」

…まだまだ名言がありますけど、まあ、これ以上お聞きになりたい方は、どこかで氏の授業を受けられることをおすすめします。

いやしかし、「第一回」とか銘打ったものの、嗚呼、なんかもうこれだけで十分な気もしますね…。
まあ、これに並ぶような至言や興味深い話があれば続きを書く、ということで…

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